オーストラリアで生活もしているといいことばかりではありません。たまに、変わった人もいるし外国人だから何も知らないしといいように使われてしまうこともあります。
今回は私が実際にオーストラリアのワーホリであるおうちに住んでいた時の話です。
住んでいた家
その当時私は語学学校に通っていてパース市内と学校の間にシェアハウスを見つけ通っていました。
そこには、オージーのお母さん(Kate(仮))5歳の息子(Jack(仮))そして別の語学学校に通っている日本人の女の子(Aki(仮))が住んでいました。
シングルマザーで子どもの面倒を見るのは少し苦手なお母さんでまだ自分の時間が欲しいといった感じでした。そのこともあり、子供の面倒を週に1回2時間程度見るという条件で家賃も安く食費も多少負担してくれていました。
私は保育士だったこともあり子どもの面倒を見ることに抵抗はなかったし、子どもの英語の方が私にはわかりやすく勉強になると思ったのでここの家を選びました。
この家の母と息子について
5歳の息子Jack…ものすごくおてんばで家を走り回る、壁によじ登る、叫ぶ、じっとしていられない癇癪持ちととても手のかかる子でそのこともあり、Kateは面倒を見るのが大変だったようです。でも、ものすごく優しい子でKateや人が大好きな男の子でした。
しばらくして分かったのですが自閉症かなんかの障害が少しあったようで検査にも行って判明しました。Kateも、そうだと思うから検査をうけようと思っているみたいな話はきいていたので結果がでてKateは少し安心していたようでした。
お母さんKate…性格はとても明るくさばさばしていて英語などわからないことはなんでも聞いてみたいなとてもフレンドリーな方なのですが、息子に怒る時はめちゃめちゃ怖いです。ワインが大好きで若干アル中ーよりで飲酒でも車を運転してワインを買いに行ってしまうくらいです。これにより事件が起きた感じです。
日本人の女の子Aki…この子は学生ビザでオーストラリアにきていて9ヶ月くらい?語学学校に通っていた英語ペラペラの大学生です。
事件当日
その日はAkiとKateが何か話していてそこに私も突然呼ばれました。私は恥ずかながらこの時英語がほぼ分からずAkiに通訳してもらいながら会話をしていました。
内容は
スピード違反をしてしまい免許がなくなるからこの運転をしていたのはほだかだということにしてくれないか?もちろん罰金は自分が払うからお願いします。ということでした。前にも違反をしたことがあるようでこれを認めてしまうと息子の送り迎えも買い物もできなく無くなるし、車をしばらく運転できないのは本当に不便だから助けて欲しいということでした。
Akiは大学生でまだ運転免許を持っていなかったから私に言って来たようで、この時私はとっさにいいよと言ってしまいすぐにちょっと待って少し時間が欲しいと伝えました。
私は国際免許を持っていて、海外での違反運転は別に日本に帰ってから日本の免許に違反がつくことはないと調べて知りました。しかし、違反歴が自分のやったことでもないのにつきそれによってもし海外への入国などに支障をきたすのは嫌だったのとここの家に住ませて貰ってるし申し訳ないという気持ちとでとても葛藤していました。
とりあえず、エージェントに連絡し、状況を説明すると
あなたの人生が一番大事だし、自分のやってもないことで違反を被る意味がわからないし、家なんて探せばすぐに見つかるから
と言われました。本当にその通りでした。なのでKateに
ごめんね、私はできない、助けてあげられない
と伝えました。
すると、Kateは
HELP!!!!!!! HELP MEEEE!!!
PLEASEEEEE!!! HODAKAAAAA
と気が狂ったように泣き叫び私たちもどうしていいか分からなくなりました。しばらくすると、もう一度考えて欲しい的なことを言われ家を出ていきました。
それからもう一度エージェントに電話し話し合った結果、Kateが帰ってきて何をするかわからないし、私たちもどうKateと向き合っていいかわからなかったので貴重品だけ持って速攻で家をでました。
どこに行っていいかもわからなかったのですが、前に住んでいたホームステイの家に突撃し泣きながら
HELPPP!!!!!!
と言って助けを求めました。
Akiに事情を説明してもらい(私英語話せないので、、、笑)、私たちはこの国のルールを完璧にわかるわけではないのでこれは正しいことなのか間違っているのかと確認し、
それはKateが間違ってるしあなたたちは何も悪くない、その家に住めなくなるんだったらこの家に少し泊まっていきなさい。
とまで言ってくれました。そして、
Kateに僕から話してあげるから
とホストファザーが電話までかけてくれて間違っているのは君だよとこの子たちを巻き込まないでと言ってくれ、今から荷物を取りに行くからとまで話をしてくれました。
大量の空きの袋をもって車でシェアハウスに行きました。ホストファザーが先に家に入って話をしてくれて後ろに隠れるように私たちは家に入りました。するとKateは背を向け振り返らず、私たちも申し訳なさから逃げるように自分の部屋に向かいひたすら自分の荷物を袋に入れました。
その間に何も知らないJackが
ほだかー!!!扉あけてよー!遊ぼう!!!
と言ってきていて泣きながら荷物を入れたのを覚えています。
荷物をまとめ終えその荷物をもって自分の部屋からでようとすると、またJackが
どこにいくの?
と聞いてきてまた胸が痛くなりました。
Kateも背を向けとても悲しそうで、私は悪いことをした訳ではないけど申し訳ない気持ちと助けてあげたかった気持ちとで胸がいっぱいでした。
次の日語学学校に行くとホームステイ先が学校に連絡していたようで、先生から(日本人)昨日何があったのか説明して欲しいと言われことを説明し学校でもこのシェアハウスには気をつけて下さいという注意書きがのったみたいです。
Kateがその後どうなったのかは分かりませんが、Jackと元気に仲良く生活できていることを願うばかりです。
と、今振り返ればこんなことあったなぁくらいですが、その時はとても怖かったです。
なにより、突然押しかけたのにも関わらず温かく迎え入れてくれKateの対応まで全部やってくれたホームステイ先に本当に感謝でした。
そして、ちゃんとNo!と言えることも大事だなと改めて感じました。日本人はなかなかNo!と言えない部分がありますよね、、、
嫌なことはしっかりNo!と言えないといいようにされてしまうので皆さんも気をつけて下さいね!
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